鬼の棲み処

普通な人「おーが」の記憶を逃がす場所、ただの備忘録

2012夏休み 〜ツクツクホーシの鳴く頃に〜


やっと2012夏休み日記も最終章。すでに1週間以上経ってるけど《笑
前編はコチラ
中編はコチラ
番外編はコチラ ←特にコレ読まないと話続かないかもしんない。


目が覚めれば外は鈍曇り。もぞもぞと起きだして、ぼんやりと過ごす。昼前に飼い主様とnnkが起きてきて、軽く昼食。
そして、飼い主様が言う。

「ご飯食べたらここ行くよ。ナビに入れて。」
「ん?どこ?近いん?」
名古屋市中川区・・・。」
「ちょ、ちょっと待て、ちょっと待て!」

問答無用《笑
iPhoneのMapFanに打ち込むと「えがしら堂」とやらの住所。ここへ連れてけってんやから、行くしかあるまい?
鈍色の空、天気がどこまで持つか解からん中、UKTとnnk急かして




よ〜〜〜〜〜し!行くぞ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!



BGM:スリル by Tomoyasu Hotei
ところが、走りだして間もなく雨。つか、嵐。つか、台風!?てなお天気に。雷の稲光がいくつも見える中、お出掛け強行。
土砂降りん中たどり着いたんは、どう見ても工場《笑

「ここ何屋だよ《笑」
「ん〜和菓子屋さん?前にアピタで買った水まんじゅうが美味しくて、レシート見たらここの名前が書いてあったんやけど・・・。」
「一応開いてるみたいやから、どこで買えるんか聞いてくるわ《笑」

大雨ん中飛び出して、事務所と思しき建物やら工場の入口やらに声かけて回るが人の気配があれへん。
しゃあないんで車戻って飼い主様と相談してると、クラクション鳴らされた。どうやら、工場に入るのにおーが達が邪魔やったみたい。
これ幸いってんで、窓開けて声かける。

「すんません、えがしら堂の方ですか?」
「・・・そうだけど?」
「おぉ!良かった!車どけますんで、お話させてください!」

慌てて車移動さすと、工場の軒下に。ここまでの経緯話すと

「ちょっと待っとってぇよ。店は春日井に2件と稲沢に1件あるけど・・・電話番号教えますわ。」

言うて、事務所へ。1分後、店名と電話番号メモした紙くれた。

「私、ここの社長なんですわ。今日は工場休みで、物が無いからなんとも出来んけど・・・そこのお店行って貰えれば・・・どちらからいらしたんです?」
「え?四日市です。」
「え!三重県からわざわざ!?・・・それだったら、1番近い稲沢の店に電話入れときますわ。」

言いながら、すでにケータイ開いて番号検索。

「いや、えぇですに、勝手に間違えて工場来たんはこっちd・・・」

すでに電話に向かって話始めてる社長さん。電話に手ぇ当てながらこっち見ると。

「今電話してますんで、お時間あるんだったら稲沢の店に行ってみてください。」
「わざわざすんません。今から向かいますわ、おおきに。」

iPhoneのMapFanで検索かけてGo!
着いたんは割と大きくて、綺麗な「よし乃 六泉」てお店。家族で中入ってまんじゅうの物色始めると

「よろしかったら、あちらでお茶どうぞ。」

て声掛けられた。お店の片隅窓際に、4人分のお茶とまんじゅうが用意されてる。
(あ〜社長さんが何や言うたんやな。そない気ぃ使わんでもえぇのに・・・。)
心ん中で苦笑しながら、用意されたもんはしゃあないってんで、お買い上げ後に頂く。
お礼言うて店出ると、相変わらずの土砂降りん中自転車置き場借りて食後の一服。と、突然店員さんがおーがんとこへ駆け寄ってくる。でもって、ごにょごにょっとお話して、お店後にする。詳細は書いちゃいけないと思うの《笑
で、行く宛もなく走りだした車内は、まんじゅうパーティの始まり《笑

実はおーが家、ここ数年まんじゅう買うなら藤原町の「松舎(まつや)」さん一択。片道1時間かけてでも買いに行くくらい一択。(飼い主様はちょいちょい浮気してるみたい《笑)
ただ、今後は出掛ける方向次第で「よし乃」さんもアリやなってくらいの高評価。

さて、おやつも済んだってんで、今後の相談。
UKTのフェアテスタンプラリー完了さすために、飼い主様が昨夜調べて考えた行き先は、とりあえず恵那峡SA目指せ!と。
MapFanに打ち込んで、下道選択したらR19でひたすら北東方向へ。
途中、休憩がてら「バロー瑞浪中央店」寄ったんやが、山が近いせいかアウトドア用品が豊富で、テンション上げながら1時間ほど店内物色。
今思えば




角型七輪は買い




やったよ、飼い主様。
その後一気に恵那峡SAまで走って、裏から入店。無事、スタンプラリー完了。ついでに晩飯食って満足《笑
さて、ここまで来たら帰る手はなかろぅ?ってんで、寝床探し。
翌日朝から温泉入りたいから温泉の近くがえぇんやが、こっからやと長野にも岐阜にも行けるから困った。
散々温泉調べた結果、岐阜県下呂方面に決定!あとは走りながら寝床探す方向で走り始める。
深夜の山道ドライブは気持ちがいい。と、見覚えある看板に気付いた。
温泉の看板なんやが、藤枝市で入った温泉施設「ゆらく」と同じデザインの案内看板。温泉の名前は「おんぽいの湯」てか変わってるが、どう見ても温泉施設が個人的(?)に立ててる看板やあれへん。
どうやら地方自治体公認、もしくは公営の温泉てのは、専用の案内看板が設定されてるみたいで、「ゆらく」が良かっただけに安心感がある。
とりあえず道沿いやからってんで、看板通りに進むと真っ暗な温泉施設。当然やってへんよね。
そこの駐車場でネット検索かけると、結構良さ気。近くに道の駅が数件あるし、明日の朝風呂はここに決定!
道の駅「茶の里東白川」に着くと、飼い主様が近隣の観光検索。最近の道の駅て、公衆LAN来てんのな。
つか、元名古屋市民のおーがからしたら、道々見た「付知」てな地名は馴染みがあるんで、観光地っぽいとこなんは知ってる。


夏休み最終日の朝。家族全員が起きると、道の駅の土産屋さんが開いてたんで飼い主様とデート。子供たちはお留守番。
適当に土産買うて、おんぽいの湯へ。
UKTと2人、総檜の樽風呂入りながら「帰りたくねぇ・・・。」連呼の41歳オヤジ。
耳澄ますと聞こえるツクツクホーシの声が秋の訪れを意識させる。ますます帰りたくねぇ・・・。
UKTに説得されて、嫌々風呂から上がると、休憩所へ。
タバコ吸いに外出たんやが、日陰は涼しくて湿度も低くえぇ感じ。「帰りたくねぇなぁ・・・。」独りつぶやいてまったり一服したら休憩所に戻って飼い主様と今日の予定の相談。
昨夜、近くに滝があるて言うてたん思い出して滝見に行く事に決定。
そこへ向かう途中の川原に無数のテントやタープ発見。川で水遊びするたくさんの子供たち。
飼い主様に聞くと、いくつかキャンプ場があって、日帰りのバーベキュー程度ならお安く出来るそうだ。
そんな話してるうちに到着。気軽に歩き始めると




普通に山道《笑




観光名所らしい階段とか手すりとかそんな気の利いた物あれへんのよ。割と急な坂やったり、岩が滑ったりでヒィヒィ言いながら到着。


まずは観音の滝。


流れ落ちる水の色が美しい。
けど、こっちはおまけみたいな物で、地図にも載ってる不動滝に向かう
が、途中吊り橋渡らなあかんらしい。


高さ解るかなぁ?
おーがは高いとこに居ると目から光線出て辺り一面焼き払っちゃうんだぜ?そんな大惨事になってm・・・。
問答無用で渡り始める家族。


仕方なく後追っかけながら、吊り橋の上からノールックで撮った一枚。
体ガチガチにしながらおっかなびっくり汗だらだらで渡って、少し行くと見えてきた。


滝のそばまで行くには岩の上歩いてくしかあれへん。もちろんおーがは大丈夫やが、nnkが心配。
ただ、ここまで来て引き返すのも癪やから、行けるとこまで行ってみよう。


結局、滝のそばまで来ちゃった、nnk頑張った!

  
滝のそばは、流れ落ちる飛沫と滝が起こす風で涼しくてゴキゲンなUKTと41歳の少年。
滝から戻る途中で珍しい物発見。


丸の中に見えるのが、サンショウウオの幼体。さすが岐阜の清流、こんなん初めて見た。
ふと、顔上げると、なんか凄いの発見。

  
野宴するにはもってこいじゃね?         上からUKTが撮ったのがこっち。
UKTが写真撮った先にあるんが、不動滝の上流の景色。


今回の水辺の風景で1等好きな景色かもしんない。
岩がゴロゴロしてる山道を登ったり降りたりしながら歩いたせいで、運動不足のおーがは段々無口になってく。
と、偶然石畳の通路と思しき道に出た。平坦で歩きやすい道大好き《笑
そのまま歩いて行くと、来た道に戻れたんで無事ゴール。
入り口の茶屋で五平餅と冷たく冷えたきゅうり食ったら、UKTの一言。




「あ!昼ご飯忘れてる!」




そんだけ楽しんでくれりゃ父は満足だ。
帰り道に、nnkのプリキュアも完了して、時間がちょうどよかったんで、UKTの大好きな名古屋のたこ焼き屋さんでたこ焼き買うて


地元のレジャーランドの花火見物。夏休みも終わるんやなぁて寂しい気持ちになったとか《笑


今まで、岐阜てスキー以外で遊びに来た記憶あれへんのやけど、意外と遊べそう。
山間部の行楽地が多いせいか、道の駅があちこちにあるっぽいから仕事終わって出発して、適当に車中泊すれば、翌日は目一杯遊べる。
これから秋んなって紅葉の季節なんかはアホ程道混むんやろけど、夜走って、翌朝から紅葉観て昼前から温泉orバーベキュー。混む前に脱出なんて事も出来そう。
今回、nnkが意外とやれる子てのも解ったから、これからしばらく岐阜の山で遊んでみようかな?と思った1日やったわ。