鬼の棲み処

普通な人「おーが」の記憶を逃がす場所、ただの備忘録

単独雪中行軍


時を遡る「過去日記」の時間です、みなさんこんばんは。
タイトルだけは格好いいなぁと思いつつ記憶を手繰り寄せる男、おーがです。


冬休み初日、この日は飼い主様に「1日野放し申請」してあったもんやから、予定通り単独行動。
なんでやろね?ちょっと前から無性に山歩きがしたなったんさ。
登山とかトレッキングなんて大層なもんやのぅて、ただアスファルトやない山道の散歩がご希望なんやが、普段そんなんしやんし、山道に興味もあれへんもんやから、どこ行ったらえぇか解からん。
しゃあないから、昔、現場で行った時ある山道目指して出発!

空は鈍色、カーラジオじゃ鈴鹿方面は雪が舞ってるいうのに、向かうは鈴鹿方面、宮妻峡。
数年前の記憶やと、駐車スペースがあってゲートで封鎖された山道、ハイキングコースかなんかんなっててコース案内ぽい看板が立ってるなんて理想の散歩道やったんやが、現実はまったくそれらしい場所にたどり着けず。
しゃあないってんで、偶然見つけた「東海道自然歩道」なんて物を歩こうとすれば雪が降り出す始末。


雪・・・写ってへんなぁ《笑
道見れば山道特有の砂利道やのぉて土がメインらしく、ぬかるみ道。雪が降り始めてんのに大した装備も無くぬかるみ道散歩する程ドMやないぞってんで、違う場所へ。
偶然、キャンプ場らしき施設発見したもんやから偵察してみた。当然営業期間外で誰も居てへんもんやから入り放題。
そこのいっとう奥で奇妙な看板発見


「登山道入り口」の看板が指す先、材木埋め込んだ階段が途切れた登山道のスタート地点が小川。


登山道なのに、道なのに小川始まり。
どう見ても澄んだ水流れる小川。深さも幅も大した時あれへんけど明らかに小川。
この先の困難が容易に想像出来る、解りやすい入り口のお陰で




おーがに登山は無理!




てな現実突きつけられた、42の冬。
誰も居てへん山奥で

「なんぞこれ!」

言いながら笑い声響かせたら退却。
山降り始めたら、雪止んで・・・言うか下の方は降ってへんぽくて、軽くイラッとしながら展望台で一服。


けっこう風があったんやが無敵風防のお陰で無問題
コーヒー飲みながらどうしようか考える。過去の記憶遡ると、山奥にある仮設現場事務所に書類届けた覚えが・・・。
たしか「三重県民の森」の奥やったよな?ってんで蘇る記憶と共に県民の森に向かう。

県民の森抜けて朝明峡入る頃には雪が降り始めて、目的地着いた頃にはこんなん


スキー場か!てな状態で苦笑。それでも折角やからってんでお散歩開始。
歩き始めて数分後、さっきコーヒー飲んだ後ボトルに水入れてへん事に気付いた。
戻るのも億劫なもんやから、横流れてる川に降りて水汲もうとしたんやけど・・・生物が全く見つからん。


季節考えたら当たり前っちゃ当たり前なんやが、念のため水汲み止め。
なんせ誰もおらんし、誰も来やんような山道で一人っきりなんやから、腹痛で動けんくなったりしたら死んじゃうじゃん。
面倒いなぁ思いながら来た道引き返しかけて立ち止まる。そして、ニヤニヤしながらお散歩再開。

しばらく散歩すると、素敵な休憩所発見。屋根付き、テーブル、椅子完備の優良物件。ここで遅めのランチと洒落こむ。
ミニトランギア一式取り出すと、おもむろに周囲の岩から雪集めて鍋に放り込む。
てんこ盛りにしたら着火して更に雪追加。


はい、びっくりするほど美味いチキンラーメンの完成。


猿の群れが15mくらい離れた所でこっちの様子伺う中、のんびりと完食。
更にコーヒーまで飲んだら、本日のお散歩終了。気持よく山降りたら、家に帰るだけ。

こんなお散歩初めてやってみたんやけど、非常に気分良くリフレッシュ出来たもんやから、2013年は平日の休暇が増えそうな予感。
登山は無理でも、地元のハイキングコースくらいは調べてみてもえぇかも。