鬼の棲み処

普通な人「おーが」の記憶を逃がす場所、ただの備忘録

どうすんの?俺




梅雨らしく週末は雨続きの予報ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
沖縄は梅雨明けしたなんて話も聞こえますが、私おーがは、


「雨の日は洗濯物が乾かん!」


てな主婦の嘆きを痛感しつつ、炊事やらなんやらに追われ、暴れたい気持ちを抑えるのに精一杯です。
まぁ、代わりに子供産め言われたら無理やから、頑張るしかないんやけどな。


さて、7月も間近んなって、ココで“夏休み”てな話んなってんのさな。
大の大人なんやから、“盆休み”やないんか?てな常識の通じる相手やなく、夏休みなんやろが、例年のおーがやったら乗っかってるとこ。
なんせ、毎年7月末には盆休みとは別に一週間の休み、正しく“夏休み”があるんやから。
ただ、今年は乗っかれへん。






今月一杯で転職します。






大変だな、俺。流れでこんな結論出ちまう人生てどうなん?とか思いながらも、やる気満々《笑


事の始まりは今年4月。
会社の都合で配属先が変わって、それまでの検査業務から、製造業務になったんさ。
経営側からしたら考えあっての移動なんやろが、現場からしたら素人連れてこられてもしゃあないってんで、連日定時上がり&休日出勤無し。
そうなると、時給制の派遣社員としては、給料減る訳やから、食っていけへんのよ。
ま、その後もわずかな望みに期待したんやが、大概あかんやろってんで、契約更新前に転職考えたんさ。
実際、港町住まいで、フォークリフトの免許持ってたりするもんやから、年齢的な問題は抱えつつもそう難しい事やないはず。
そんでも保険かけやなあかんてんで、下僕にメール。


「ちょお話あんのやけど、近々会われへん?」
「え?いいすけど…重い話ですか?」
「いや、そんなんやないよ。ちょおゆっくり話したいんさ。」


この下僕Y、現在24歳なんやが、俺が警備屋時代に仕事教えたんさ。
妙にセンスとやる気あって、教え甲斐あったんよ。
それもそのはずで、その正体は別の警備会社の跡継ぎ様で、大学で経営学ぶ傍ら、修行の為おーがの居た警備会社でバイトして、卒業後は営業学ぶ為、HONDAで車売ってた。
そこで知り合うたさっちんと昨年末結婚して、秋にはおとんになる予定。で、今は親父の会社戻って取締役やってるんよ。
せやから、次の仕事決まらんかったら、決まるまで雇ってやてな話。
で、当日。待ち合わせた喫茶店で会うと、俺から切り出した。


「どうよ、忙しい?」
「えぇお陰様で休みが取れないっすわ。」
「なんや、人手足らんのん?」
「えぇ。」
「せやったら雇って言うたら雇ってくれる?」
「え!?おーがさん今の会社は?」
「いや、今の会社やと食わせていかれへんのさ。どうよ?」
「もちろんOKです!いや、こちらからお願いしたいところだったんですけど、飼い主様とかUKTくんの事もあるんで…。」
「あともう一人もな。おまえんとこと同級生やわ。」
「…えぇ!!マ、マジっすかぁ!?」
「うん。せやから転職考えたんさ。」
「おーがさん来てくれれば、本当に助かります。実は来年早々にも親父が引退するって話になってまして、色々と不安だったんですよ。」
「不安て。俺がどうこう出来る話ちゃうやろ?」
「いや、実はメール貰った時に、そういう話かもと思って、親父に相談したんですが、そんだけおまえが信用してる人だったら好きにしろと言われまして。」


ん?何故そこでおとんに相談?
おとんに伝えて、面接を適当に済ませてくれればえぇつもりやってんけど…?
Yは話続ける。


「で、問題なのは、給料とか待遇面なんですが…。」
「いやいや、そんなん望んでへんよ。基本普通の隊員さんと同じで、キャリア分乗せてくれればえぇやん?」
「いや、そんな訳にはいかないでしょう!で、これはご相談なんですが、とりあえず半年間は\9000/日でやってもらって、その後正社員って形で隊員の指導教育に当たって貰いたいんですよ…」
「おい!ちょwwおまwww!!!11」
「やっぱり最初から社員じゃないとマズいですかね…?」


どうりでおとんが出てくるハズやわ《笑


「いや、ちょっともちつけ!俺は就職決まるまでバイトさせて貰うつもりなだけやぞ?ww」
「えぇ!じゃあ…」
「いや、ただ今ん話聞いて考え変わった。どっちみち転職は考えてんのやから、条件次第ではアリな話やろ。」
「あ、じゃあ僕の考えではですね…」


この後数時間に渡って、会社の現況、今後の展望、現在の問題点等聞いた上で出た結論。


難しい事は、飼い主様の体調が戻り次第話し合い。とりあえず、おーがは幹部候補生として、働きます。


タイトルは某CMからの引用なんやが、どうするもこうするもあれへんっての。
正直、今の仕事より楽しいのん解ってるから喜んでるやん。
やっぱ、適当に嫌々働いてるより、日々闘いな方が好きやんやろな《笑