鬼の棲み処

普通な人「おーが」の記憶を逃がす場所、ただの備忘録

初挑戦



なんや知らんけどネタて続くんな。
とか思てるけど、冷静に考えたら日記に書く気になるかならんかの問題やな。と、悟った男おーがです。
みなさんこんばんは。


さて、先日完全リセットしたお魚用水槽やけど、順調に消毒作業が進んだもんやから、流木とマツモ入れてみた。
「なんでそんなちまちまやってんのん?男やったら、バァーッと洗ってジャボジャボ入れたらんかい!」て思た人は一般人?
ちょっと知ってる人やと、「日向に汲み置き水置いて、翌日に水入れてから色々入れるんだよね。」て話んなるんかな?
ところが、我々アクアリストは違うのだよ《笑
面倒臭い話んなるけど、魚飼うのに一等大事なんは水作りやから、そこに時間割きつつ管理したいんよ。
考えんでも解るやろけど、魚て水ん中でしか生きられへんよになってるやん?人間は、地上やないと生きられへんよんなってる。
これ、体内に酸素取り入れる方法が違うからてだけの話やから、どっちも酸素が必要で、魚はエラ使って水中の酸素を取り込むし、人間は空気中の酸素を肺から取り入れるてな、誰でも知ってる話。
つまり、魚の水に当たるんが人間で言う空気なんさ。

試しに、水槽の水を空気に置き換えて、人間生活させてみよか。
メダカの体重0.3g、日本人の成人男子の平均体重64kg=64000g。人間の体重はメダカの約21400倍。
メダカ1匹に必要な水量は1L言われてて、1Lの水=1000立方c㎥やから、人間に必要な空気は21400000c㎥=21.4㎥。
つまり、3m×4m×1.8mの完全に密閉された(水が変わらない=空気が変わらない=密閉空間)部屋を用意する。
そこにあるんは、明かり取りの窓だけ。せやな、水槽内で喉が渇く事はあれへんはずやから、水は飲み放題にしよか。
そこに、あなたを放り込む。数時間もすればお腹が空くやろけど、そこは我慢。さらに数時間経つと、トイレ行きたなるやろから、その辺でする。で、ここで意地悪。
飲み放題の水に、排泄物の一部を混ぜ込むん。水槽内のメダカと同条件やろ?
当然、排泄する度に混ぜ込んで、濃度を上げてく。
数日もしたらお腹空いて死にそんなるよな?水槽に蚊が卵生むこともあるやろし、そしたらボウフラ沸くやろから、3日に1回くらい食事出そか。
ただ、気ぃ付けてな?器に付いた汁やら残飯、生ゴミなんかは放置するハメんなるから腐ってくよ?
メダカかて食べ残したボウフラが羽化したら、ボウフラの皮が水中に残るし、水中のが圧倒的に腐敗速度早いから同条件に近いやろ?
季節によっちゃ暑かったり寒かったりするやろけど、そこも我慢。
そのうち、腐敗臭と共に病原菌が蔓延するかもしんないよね?さぁ、どんだけもつかね。
でも、安心。この部屋の酸素てどんくらいもつと思う?つまり、延々続く腐敗環境よりも、酸欠の心配しやなあかんのさ。




書いてて気分悪なってきた《笑




けど、そういう事なんよな。
「じゃあ、毎日毎日エサだけやって、エサ食い終わったら水槽の水全部捨てて水道水と入れ替えるのが一番なんちゃう?」と思ったあなたは正解!
日本の水道水て、大概の地域やと中性にきっちり管理されてるし、1年通じて水質の変化も少ないから、水温だけ安定させたら、水槽に水道水と魚とエサ入れて、毎日水槽内全部の水換えるんが一等えぇ方法やと思う。
厳密に言うたら、隠れる場所があれへんくてストレスんなるんやろけど、そこ差っ引いても理想の飼育方法やと思うわ。




ただね?
面倒いやん《笑
見た目もおもんないやん《笑




つまり、人間のエゴが一等えぇ飼育方法から離れさすんさな。極論言うたら、魚を狭いとこ閉じ込めてる事自体がエゴなんやけど。
となると、水換えの回数減らすんはどうしたらえぇか考える。参考にすんのは、魚が本来住むべき場所、川やら池。とりわけ、水が密閉されてるて事から池が参考になる。




あ、おーがは海水魚やる気あれへんからね。
人工海水高いし面倒いしあちこち塩吹くしで懲りた《笑




さて、池の水やとなんで魚が何年も生きて世代交代までしてんの?てなると、答えは「池の水は汚いけど無害やから。」て事。
一見矛盾してるみたいやが、見た目透明なんがキレイ言うんやったら、コーラなんか汚く見えるんちゃう?真っ黒やし、泡吹いてるし。けど、普通に飲んで生きてるやん。
逆に水道水コップに入れて、青酸カリ300mgほど入れてみようか。水によう溶ける性質やし少量やから見た目はほとんど変わらんよ。さ、この透明で無臭の水飲む?
実は水槽の水て、この猛毒入り水道水と大差あれへんよんなってくんさ。その猛毒の正体がアンモニア
アンモニアは排泄物に含まれるだけやのぅて、物が腐敗する過程でも発生する。
エサの食べ残し、魚の死骸、枯れた水草なんかが分解される過程よな。つまり、猛毒の濃度は、どんどん上がってくんさ。
じゃあ、池にたまってくアンモニアはどないなってんのか言うたら、硝化細菌てのがアンモニアより毒性の弱い亜硝酸物質に変えて、その亜硝酸物質を好気性バクテリアが更に毒性の弱い硝酸物質に変えて、嫌気性バクテリアが無害な窒素ガスに変えて、最終的に空気中に放出される。
アンモニア濃度と、各バクテリアのバランスが取れてれば、無害化されて池からのぅなるてこと。
これを水槽に取り入れるんやが、残念ながら水槽内で嫌気性バクテリアの維持は非常に難しいんさ。
せやから、比較的毒性の低い硝酸物質が溜まって、濃度が致死量に達する前に水換えして、上がり続ける濃度の上昇を食い止めるんさ。
硝酸物質は、植物が無害化してくれるてのもあるから、水草いっぱい入れるてのも手やけど、その水草が枯れるとその分アンモニアが発生するから、水換えの頻度は下げれても、水換えしやん訳にはいかんのさな。

ところで、この優秀な解毒役の各種バクテリア。どうやったら手に入る思う?
答えは簡単。水と酸素とエサ=アンモニアがあれば勝手に現れて勝手に増える。詳しい話は知らんけど、そういうもんらしい。
せやから、真新しい水槽セットしても条件揃えてやれば1ヶ月もすると池と同じサイクルが出来上がる。
1ヶ月も待てやんのなら、バクテリア連れてきちゃえばいい。
池の水掬ってくるなり、水槽の水換えで捨てる水もらってくるなりすれば、増やすだけで済むから短縮出来る。
バクテリアの住処んなってる底砂やら石持ってきて入れれば、半分くらいまで短縮出来る。




まぁ、変な微生物やら病原菌持ち込む可能性も跳ね上がるけどね。




おーがん家のお魚水槽はやっとここまで来たてこと。
こっから、一気に生体やら水草やら入れると、アンモニア濃度は上がるし酸素の消費量は上がるしで、せっかく増やしたバクテリア憤死!てな状況になるから、少しずつ様子見ながら増やしてくんよ。
極端な言い方すれば、バクテリア上手に飼えれば魚も飼えるて感じかなぁ。

ちなみにタイトルの初挑戦てのは、これ。

 
近所に住む飼い主様の同級生宅から、変わりメダカの稚魚貰たんやけど、お魚水槽の準備が間に合わんかったもんやから現在仮住まい中。
買ってきたメダカ殺しまくってるだけに、なんとかしたいてんで、できるだけ池に近い状態で飼育してみる事にしたんさ。
元々、睡蓮鉢で屋外放置飼育されてたらしいから、それが一等負担かからんちゃうかと。
そう、「外飼い」ての初めてやってみようかて話。
日差しも和らいで気温下がってきたから、やれることなんやけど、しばらく様子見ながら続けてみよ思てる。