プロローグ

バイク。

ガキの時分に流行りとか周りの影響で乗り始めた物。
初めて乗ったのは先輩のくれたSUZUKIのGSX400R。
後で知ったが、盗難車だった。
乗り方を教えてくれたのもその先輩。
無免許だったけど。
通学や普段の足に、時には大阪、京都、東京まで遠乗りもした。
その後も友達や、後輩のバイクを借りて乗り回した。
HONDAのNS400やVFR400、SUZUKIのRG400γ、YAMAHAのFZR750やKAWASAKIのGPZ400、900、etc.…歳がバレるね(w
楽しかった。どこへでも好きに行けるから「自由」を手に入れた気がした。
その後、車に乗るようになり、当たり前のようにバイクに乗らなくなり「憧れ」みたいな感情だけが残った。
初夏や秋口、渋滞中なんかは「バイクに乗れたらなぁ〜。」とか思ったが、生活必需品でも無いので免許を取る事もしなかった。
バイクとは憧れだった。手の届かない存在だった…「ハズ」…。