鬼の棲み処

普通な人「おーが」の記憶を逃がす場所、ただの備忘録

宝探し

こないだ書いた通り、新たなる愛車「ハイエース2号(仮)」を探して毎日PCとにらめっこ。
大体の条件として


・予算は全込み¥100万
・走行は7万㎞位まで
・ガソリン車
・全米を泣かす俺様が乗る訳やから、オートマ
・修復歴はあってもかまわへんが、ちゃんと直してある
・バンやらトラックはダメ


こんだけ。色やら装備なんぞどうでもえぇの。
ところが、なかなかあれへんのさ。
まず、ディーゼル車が圧倒的に多い。
更に走行距離が10万㎞オーバーてのが大半。
けど、そこは関東〜関西で検索かければなんとかなって、候補がいくつかあったわ。
1番近いんが、隣町の鈴鹿にあるもんやから、今日は昼まで仕事して、午後から見に行こかと。


久々に空は晴れ渡り、車内に陽が降り注いで暑いくらい。少し窓開けると入ってくる、冷たい風がかえって気持ちえぇ。




こんな日に片道30分の隣町まで行って帰ってくるだけ?




そんな囁きがどっからともなく聞こえて、出発30秒後に行き先変更《笑
目指すは、飼い主様一押しの平成4年式(今と同型)ハイエースがある、愛知県碧南市、屋根瓦の生産で有名な海沿いの田舎町。
昔、何度か行った時あるし、三河地区なぞ家から100㎞程度やからドライブには近すぎるんやが、ま、えぇやろ。


ん?家出てから行き先変更したもんやから、正確な場所が解れへん。
ケータイで同じ中古車サイト開いて、検索。
出てきた住所を飼い主様が地図で探す。大体解ったもんやから、安心して車走らせる。


なんや、おもんない。無事到着。
途中、飲み物買いに入ったコンビニで聞いたら、すぐそばやったんで、正確な位置教えてもろただけ。




我が家はちょっとしたラリーに出れそな気ぃするわ。
運転技術はともかく。




で、目的のハイエースとご対面。
家出た時に在庫確認の電話したせいか、Eg回ってる。




あれからずっとけ?




そんなん思いつつ、内外装見たり、アクセル踏んでみる。


「よし!ごうか…」
「あぁ!7人乗りじゃん!」


最近新旧のハイエースに詳しい飼い主様。
この時期のハイエースの7人乗りは、2列目の真ん中に肘掛けが鎮座してんのやが、意味不明に




座面に“ガッチリ”固定されてんの。




更に、背もたれに微妙な凸凹があって、フルフラットにしても型にはめられた状態で、ゆっくり寝られへんらしい。
そうは言うても、走行4万㎞ちょいで、ディーラーの整備記録付で距離のごまかしは難しい。
更にグレードは今より上やし、ディーラー保証2年付きで、陸送費まで全部込みで¥65万やぞ?
コレ逃す手はあれへんやろ思いつつ、契約保留。
ま、最大の理由は鈴鹿にまだ候補があるて事やってんがな。




で、夜。
碧南から遊びながら帰ってきたおかげで辺りは真っ暗。
1度家に帰ったんやが、晩飯を外で食う事んなって、俺の希望でカツ丼屋へ。場所は鈴鹿市
もちろん、ハイエース2号(仮)候補を見に行くつもりやったんやが…




ここでハイエース祭勃発!




この1度帰った時に、中古車情報サイトを見たんよ。
灰色アプリ起動させて出掛けたもんやから、見るのは簡単。
するってぇと、あるじゃん!極上のハイエース!
平成7年式、8人乗り、ガソリン、修復歴無し、走行




10500㎞




が¥59.8万!!!
しかし、店が千葉の店。
ん?千葉?千葉…千葉!
なんだよ、千葉やったら今のハイエースの次の主、marlん家から近いんじゃね?
千葉と栃木の位置関係なんざ未だによぅ解らんが、同じ北関東やろ。
marlに連絡取って、近いうち見に行ってもらうよう頼んで、鈴鹿へ向かう。


鈴鹿ハイエースはネックがあって「走行距離不明」で、当然修復歴「あり」。
で、現物とご対面やが…




これに金は払えやんよ。




内装は擦れが激しいし、スライドドアやらピラーパネルの継ぎ目(俗に言う“チリ”)が合うてへん。フレーム歪んでる証拠やな。
更に運転席側のドアは浮いてるは、ピラーが曲がって出来た塗装はがれもある。
明らかな廃車再生仕様車。なんぼ社外装備良ぅても要らんての。


こうなると、千葉のハイエースに期待がかか…marlから電話や。


「あのハイエース、0が1個抜けてるんじゃね?」
「わはは、おまえも言うか。いや、飼い主様も、『走行“105000㎞”の間違いやわ。』言うてんのさ。まぁ、そんなオチやろが、黙って見逃す手もあれへんやん?…」


しばらく話は続いたんやが、そこは訳あって割愛。
とにかく、明日の朝の電話に期待がかかるわ。