鬼の棲み処

普通な人「おーが」の記憶を逃がす場所、ただの備忘録

ザリガニを食べてみる

ココでおかしな話んなったもんやから、思い出話っちゅう事で書いてみるわ。
もぅ15年以上前の事やから、当然記憶はあいまいやし、現代の常識とは違てる部分もあるやろから、単純に“過去の出来事”て事で読んどくれさ。
つまり




よい子もよい大人も真似しないように。




ココを巡回先に入れてるよな、“悪い大人”はやってみるとえぇかもよ《笑



ある日、家(名古屋市内の実家)の前流れる川でザリガニ見つけたんさ。
真っ赤なアメリカザリガニやってんけど、捕食者の鯉の目の前を悠々歩いてん。


「あんだけデカいと鯉も襲わへんのや…せやけど、ほんまデカいな、伊勢エビみてぇ。」


そう呟いた頭ん中で、アメリカザリガニいうんは、元々食用て事で輸入されたんを思い出してた。
で、自然と疑問湧いた。




美味ぇんかや?




その瞬間から、ザリガニ食べる為の段取り考え始めて、数秒後に答えが出た。


「イケる。とりあえず食えるやろ。」


そうなったら俺の事や、緑色に染めた長髪振り乱してザリガニ捕獲の準備にかかる。


まず、食う事を最重点て考えた場合、最大の問題は自分の体への害。
それをクリアするには、綺麗なザリガニが必要なんさな。




綺麗なザリガニ…作るか。




目の前流れる、生活排水やら農薬入りの農業用水が流れ込んで泡立った水に住んでんのはパス。
水の綺麗な、田園に住むザリガニを求めて、俺は凧糸をポケットに突っ込んで当時の愛車NS400Rを走らせる。
目指すは岐阜の山奥。地名なんぞ知る必要はあれへん、清流見つけて、それに沿って走ってって、田んぼ見つけるだけ。
目指す場所はすぐ見つかって、ザリガニ釣り始める。
2時間も経つと、頭んてっぺんから尻尾ん先までが10㎝位のザリガニが4匹揃った。
釣っては確認、釣っては確認を繰り返して、ベストなサイズのオス2匹とメス2匹。


余談やも知れんが、ザリガニのオスメスの見分け方。
背中捕まえてひっくり返して、ハサミ以外の足の上から2番目の根元に注目。
穴が開いてたらメス、無けりゃオス。
メスはこっから卵産むんよ。


さて、話戻して。
綺麗な環境で育ったザリガニ食う準備。




ふ、甘いな。




俺が始めたんは、部屋にある水槽の確認。
俗に言う900(㎜)水槽の水は、いつ何が増えてもえぇように、バクテリアだけは育ててある。
バクテリアの栄養源になる、生体の糞尿を得る為に、金魚を2匹泳がしてるんやが、こいつらはお役御免て事で、別のごった水槽へ。
ザリガニの好む隠れ家は、5本の流木と、そこへくっつけてある水草でイケるやろ。
問題なんは、水の濾過循環システム。
知っての通り、ザリガニは常に底這ってるから、底床に溜まりやすい汚れを吸い込む事んなる。
底床の掃除を常に出来りゃえんやれが、それもストレスんなるやろからなるべく避けたい。
そうなると、水を底床から吸うて、密閉外部フィルターで濾過して上から流し入れる方式か、上から吸うて底床から吹き上げる方式か。
幸い、吹き上げ式で問題んなる水草は植わってへんから、流木の下にも汚れが溜まり辛い吹き上げ式に決定。
元々底床吸い込み式やったから、パイプを入れ替えるだけ。
準備は万端。日向に溜めた水道水に浸けて殺菌したザリガニを水槽に放す。
全ての道具は使い続けて問題あれへんのは立証済み。水と草は全て自家製。ここへ殺菌したザリガニ入れて、殺菌した餌(俺の食い残しとも言う)入れれば完璧やろ。




ん?


「どこまで綺麗なザリガニにする気や!」


て?




こいつらはそこそこ綺麗になりゃえぇんよ。
言うたやろ?“オス2匹メス2匹”て。




俺が食うんはこいつらの子供やから。




結構長い話んなったもんやから、とりあえずここまで。
続きはネタあれへん時にでも書くよ。